第３日目　世界遺産レオン・ビエホの観光と古都レオン

Admin/ 12月 30, 2023/ 2023年年末ニカラグア

朝、明るい中で改めてホテルを散策すると、コロニアル様式の建物で中央にはプールもありそれなりにおしゃれな雰囲気のホテルでしたね。なんといっても、部外者に立ち入る隙を与えていないプライベート性を重視したホテルのつくりは、添乗員としてとても安心できるものでした。

朝食は夕食の時と同様、美しいパティオの横にあるレストランで、セットメニューの朝食をお召し上がりいただきました。メニューはニカラグアの国民食ともいうべきガージョピント。ニカラグア風お赤飯＋スクランブルエッグとでも言えばよいでしょうか。それなりに食べやすかったのではないかと思います。

世界遺産レオン・ビエホ

さて、この日は、一路マナグアの北西にある古都レオンとその周辺の観光でした。朝食後、さっそくホテルを出発し、一路専用バスで最初の観光地である世界遺産のレオンビエホへと向かいました。

到着前に現地ガイドと合流してレオンビエホに向かいました。レオンビエホは、植民地時代の街がモモトンボ火山の噴火に伴う火山灰の降灰によって埋まりそのまま打ち捨てられた街で、スペイン植民地時代の当時の建物の一部や遺物が残されていた遺跡で、その歴史的にも貴重な史跡として世界遺産に指定されています。

しかし世界遺産であるにもかかわらず、年末ということもあり観光客も誰もいなく、遺跡の管理の人も見当たらず、遺跡に入るまで少しお待ちただくことになりました。

遺跡では、まず初めに併設されている小さな博物館を見学。歴史や出土品などを少し学んだあとに実際の遺跡へ。遺跡といっても植民地時代当時の建物の基礎が残っているだけで、一見すると「なぜここが世界遺産？」と感じてしまうのですが、見た目ではわからない歴史的な背景と希少性をぜひ汲み取っていただければと思います。

レオンビエホ入口（お客様ご提供）

レオンビエホ併設博物館（お客様ご提供）

レオンビエホ遺跡（お客様ご提供）

マホガニーの実（お客様ご提供）

遺跡自体の希少性もさることながら、レオンビエホでは豊かな自然環境を知ることができます。ヒョウタンのような殻をもつ「ヒカロ」と呼ばれる実を見たり、ニカラグアの国鳥アオマユハチクイモドキを観察したりしました。アオマユハチクイモドキは、通称「モットモット」とも呼ばれ、なかなか見ることができない美しい鳥ですが、このレオンビエホでは、ほぼ１００％の確率で見ることができるのです。（今回、確率を上げることができてよかったです）。

ヒョウタンのような実が直接幹になるヒカロの木

ニカラグアの国鳥　アオマユハチクイモドキ（お客様ご提供）

古都レオンと世界遺産レオン大聖堂

ゆっくりと２時間かけてレオンビエホを見学した後、一路レオンへ向かいました。

スペイン人が到着した１６世紀、彼らはこの地に本土と同じ名前を持つ２つの都市を築きました。レオンとグラナダです。ともに1524年にフランシスコ・エルナンデス・デ・コルドバによって建設されました。彼は、この国の通貨の名前にもなっています。

（レオンは、もともと午前中に見学したレオンビエホに都市が建設されましたが、１６１０年にモモトンボの噴火によって今の地に移されました。）

そしてそれ以降、この国では常にこの二つの都市が競ってきました。１９世紀の独立以降は、レオンはリベラル派の自由党の牙城となり、グラナダは保守党の牙城となって、この国の主導権を巡って争ってきました。首都を巡っても二つの都市は争ってきたのですが、1858年に中間地点にあるマナグアを首都とする妥協がなされました。