Admin/ 1月 2, 2020/ 2019年年末オマーン
ツアーも残すところあと2日となりました。この日はマスカットへと戻る日で、比較的ゆっくり目のスタートでした。
まずは、スール市内の観光ということで、ダウ船の造船所を見学しに行きました。
オマーンは、南アジアや東アジアとヨーロッパを結ぶ交易の中心地にあり、7世紀から15世紀にかけて海洋貿易で栄えました。スールはその中でも重要な位置を占めていた港の一つで、6世紀ごろからアフリカ東部との海洋貿易で栄えた港町でした。その海洋貿易で重要な役割を果たしたのがダウ船です。2日目の観光で訪れた国立博物館でも少しご紹介しましたが、ダウ船は別名「縫合船」ともよばれ、板と板を縫い合わせるようにココヤシの繊維で作った縄で縫い合わせて作る帆船で、古代からアラビア湾やインド洋で活躍した伝統的な木造船です。かつては釘を一本も使わず、縫い合わせる際にできた穴や板の隙間にはタールや魚油などを用いて防水加工を施していたそうです。現代においては鉄釘なども用いられるようになり、帆だけではなくエンジンも動力として使われるようになりましたが、基本的な製法は昔と変わらないままだそうです。
造船所見学のあと、後ろの高台にある展望台に人がいるのが見えたので、そちらに行きたいとガイドにリクエストしました。実際に行ってみると、美しいアラビア海を一望できる好スポットで行ってみて大正解でした。
スールの見学を終えて、一路マスカットへとむけて出発しました。途中、岩山のなかの渓谷に流れる美しいワディ・ティウィ、美しい海岸が広がるマジック・ストーン・ビーチ、洞窟が落盤したことでできた美しいビマ・シンクホールに立ち寄りました。また、車窓からの写真撮影でしたが、世界遺産カルハットの都市遺跡(現在、閉鎖中)も遠景でご覧いただきました。
昼食は、ガイドのハリッドさんのお勧めでカルハットの近くにあるレストランでインドチキンカレーをお召し上がりいただきました。とても美味しかったですね。私たち以外にも多くの観光客のグループがこのお店でお昼を食べていました。
そして16時頃には、予定通りマスカットへと戻ってきました。4日間一緒だった4WDのドライバーさんたちとはここでお別れでした。