3日目 ニズワの観光

Admin/ 12月 30, 2019/ 2019年年末オマーン

スルタン・カブース・グランドモスクの見学

スルタン・カブース・グランドモスクのメインの礼拝堂
メインの礼拝堂

現地2日目のこの日は、まず朝一番でスルタン・カブース・グランドモスクの見学をしました。

スルタン・カブース・グランドモスクは、現国王のカブース国王が国を代表するモスクの建設を1992年に発案し、デザイン公募のもとで6年以上の歳月をかけ建設され、2001年に完成しました。

モスクはおよそ30万トンのインド砂岩で建設され、敷地の総面積は41.6万㎡、建物だけでも4万㎡もの大きさがある巨大なモスクです。高さ90mのメインのミナレットをはじめ5つのミナレットがあります。この5つのミナレットは、イスラムの五柱を意味します。※注 現場では五柱を理解していなかったため上手くご説明できませんでした。失礼いたしました。

メインの礼拝堂だけで、74.4m四方の大きさが中央のドームの高さは50m、6500人の信者が一度に入れる大きさです。そのほかに一度に750人がお祈りすることができる女性の礼拝所もあるほか、回廊なども含めると、なんと2万人ものキャパシティがる大きなモスクです。

また、メインの礼拝堂の中央にあるシャンデリアは、オーストリア産のクリスタルを用いてドイツで作られた重さ9トンのもので、オマーンで一番大きなものです。さらに礼拝堂に敷き詰められたカーペットはペルシャ製で、デザインだけで15か月、織るのに27か月、仕上げに5か月、トータルで47か月=約4年もの歳月をかけて作られました。その重さは21トンもあり、ノット数は何と17億ノットもあるそうです。

このモスクの中で、イスラム教の基本的な考え方について、ハリッドさんから少しだけ教わりました。

Main Musalla of Sultan Qaboos Grand Mosque

スルタン・カブース・グランドモスク メインの礼拝堂

ニズワ・スーク

グランドモスクの見学のあと、私たちは一路、内陸の古都ニズワへと向かいました。距離は160㎞程ですが、ところどころ工事していたものの道路事情も大変よく、2時間ほどでニズワに到着しました。ちなみに、現在オマーン全土の幹線を二車線化する工事が行われているとのことでした。

ニズワは6世紀から7世紀にかけてオマーンの首都がおかれていた古都で、日本の奈良や京都の仏教と同様にイスラムの信仰が厚く、多くのモスクがあるとのことでした。

到着後私たちはまず、ニズワのスークを見学しました。昨日のサンセットクルーズで船内でふるまわれた美味しいデーツを購入されたいというリクエストがあったため、一番最初にデーツのお店に皆様をご案内しました。その後、野菜市場やスパイス市場などを見学してから、少しフリータイムをとりました。お土産物を買われた方もいらっしゃったと思います。

ニズワ・フォート

スークの見学後、奥にあるニズワ・フォートへと向かいました。ニズワフォートは、現王朝の前のヤアーリバ朝の第二代王スルタンビンサイフが1650年代に建設した要塞です。12世紀ごろに建てられた要塞の上に建てられました。メインの建物を建設するのに12年の歳月を要したといわれており、ニズワのかつての栄華を物語るお城です。

お城の中では、オマーンの剣舞の練習が行われていて、特別に見せてもらったり、オマーン風パン(Omani Bread)とも呼ばれているホブズ(アラブ人のパンの総称)の一種が作られていたので試食してもらったりしました。

その後、要塞の一番高いところである円形の塔に行き、市内を一望していただきました。

ニズワ・フォートからの市街地の眺め

スーク前のレストランにて昼食

ニズワのランチ(ラクダ肉)

ニズワの見学を終えた後、スークの目の前にあるレストランでランチを食べました。肉はヤギ、チキン、魚、ラクダから選ぶことができました。

ラクダ肉は思いのほか柔らかく、私は美味しいと思いました。

世界遺産のファラジ・ダリスを見学

昼食後は、世界遺産のファラジ・ダリスを見学しました。「なぜ、これが???」と言われる世界遺産の一つですが、ここだけではなく、オマーン国内に数多くあるファラジの一つで、最古級のものであることから、他の重要な4つのファラジと共に世界遺産に指定されました。

ファラジ・ダリス

ミスファット・アル・アブリーン村の散策

ミスファット・アル・アブリーン村

その後、古き良きオマーンの街並みを今に残すミスファット・アル・アブリーン村へ向かいました。

この村は、ジュベル・シャムス山の山麓の谷間にあります。かつてこの地に住んでいた人々が脆弱であったことから、守りを固めやすく水も確保できる谷間のオアシスに街を作った、とのことでした。狭い土地に様々な工夫をして家を建て、農地を切り開いている様子は、どこか日本にも通ずるものがあると私は感じました。

ジュベル・シャムス山中腹のホテルへ

ジュベル・シャムスへの道中に見た夕陽

ミスファット・アル・アブリーン村の見学ののち、一路本日のホテルへと向かいました。標高2,500mの山間にあり、とても寒かったですね。

でも、その分、星はとてもきれいに見えました。

(補足)ビデオ

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