6日目 2018年迎春!ミレニアムケーブツアーとカヴァの試飲

Admin/ 1月 1, 2018/ 2017年年末バヌアツ

新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

さて、2018年の新年をここバヌアツのポートビラで迎えました。今日は朝のフライトで北にあるエスピリトゥ・サント島へと向かうため、早朝に起床となりました。

簡単ではありますが、お雑煮もどきとおせちもどき、お屠蘇などをご用意させていただき、正月気分を味わっていただきました。

また、5:15頃には初日の出もご覧いただくことができました。

ホテルのロビーから見た2018年の初日の出
ホテルのロビーから見た2018年の初日の出
簡易おせちで日本の正月の気分を味わう
簡易おせちで日本の正月の気分を味わう

エスピリトゥ・サント島へ。ミレニアムケーブを堪能!

この日は、約80の島からなるバヌアツの中で最大の島であるエスピリトゥ・サント島へと向かいました。サントは綺麗な砂浜とブルーホールなどがある人気の観光地の一つなのですが、日本からのツアーの場合、日数の都合でどうしても日程に含めることが難しい島です。しかし、今回はこの島にあるミレニアムケーブと呼ばれる洞窟探検とブルーホールを堪能するために、他の会社はどこもやっていない工夫を積み重ねて日程に組み込むことができました。

注)現在は航空機のスケジュールが変わり、効率的な日程を実現するのが少し難しくなっています。

1)一路エスピリトゥ・サント島へ

という事で、私たちは5:30にホテルを出発し空港へ向かいました。昨晩の夕食が遅かったこともあり、みなさまお疲れモードで、空港についてからも多くの皆様が座って寝ていらっしゃいました。

エスピリトゥ・サント島行きの飛行機は寸分違わず定刻どおりにポートビラを出発し、8:30頃サント島ルーガンビルのペコア国際空港に着陸しました。

預けた手荷物も人力で飛行機から運ばれて来るので少し時間がかかりましたが、無事出迎えのリザさん(フィリピン人)と合流して、まずはこの日お泊まりいただくルーガンビル・ビジネス・ホテルへ向かいました。このホテルは中国系オーストリア人の若い夫妻が経営していて、まだできて1年とのこと。無機質な感じはありましたが、清潔で使い勝手が良いのに、あまり宣伝もしていないそうで年末年始であるにもかかわらず宿泊客は私たちだけでした。

ホテル到着後、サント島の現地手配を承っているグリーンまゆみさんが私たちを出迎えてくれました。

2)過酷な洞窟探検ミレニアムケーブの冒険

今日の日程は、ミレニアムケーブツアーに参加する人とフレッシュウォータープランテーションツアーに参加する人とに分かれたのですが、ミレニアムケーブツアーの出発が9:00を予定していたため、すぐにチェック・インしてお部屋に貴重品と荷物を置いていただいてからホテルを出発しました。今回のご旅行は、もともとミレニアムケーブツアーがメインの1つでしたので、私はそちらに同行させていただきました。

ミレニアムケーブツアーは2000年に開発されたケービング(洞窟探検)と、いま注目のキャニオニング、そしてトレッキングスイミングという4つのアクティビティが一度に体験できるバヌアツでいま注目のツアーです。右がツアーの紹介ビデオです。

ちなみに、体力的に不安なお客様向けにご用意したフレッシュウォータープランテーションツアーの紹介ビデオもあります。

2-1)洞窟までのトレッキング

ヴナスペフ村に到着
ヴナスペフ村に到着

さて、ミレニアムケーブツアーのグループはホテルをでた後、市内のツアーオフィス(?)で参加登録をしてツアーの説明を聞いてからピックアップ・トラック出発。バンのこともあるようですが、今は雨季のため今回はピックアップ・トラックだったようで、私たちのグループの参加者5名様のうち2名の方にご協力いただき、私とともに荷台にお乗りいただきました。が、かなりの悪路で車が揺れ、少々危険でしたね。なお、私たちのほかオーストラリア人とスコットランド人のカップルも一緒のツアーてした。

ツアーは、まず最初の村ナンベル村まで車で移動します。所要時間は、おおよそ45分。ほとんどの悪路をかなりのスピードで進むので、かなり揺れ、村に着くまでにかなり体力を消耗しました。

最初の村に到着後、ツアーの拠点となる2番目の村ヴナスペフ村まで約20分のハイキングです。足元は昨日までに降った雨でぬかるみが多くありとても歩きにくかったですね。そのために時間も少し多くかかってしまいました。

緑が豊かできれいなヴナスペフ村
緑が豊かできれいなヴナスペフ村

ここから先、洞窟探検などに不要な着替えなどはすべてこのヴナスペフ村に置いていきます。お弁当と水、そして防水カメラだけ持ってツアーに出発です。

荷物を運ぶためのリュックを現地で用意してくれていたのですが、これが全く防水ではないためにツアーの後半、沢へ入ったり出たりを繰り返す度にリュックに水が入り、大変なことになりました。また、それだけでなく、今回はなぜかガイドがランチを運んでくれなかったので、食糧も悲惨なことになってしまいました。

なので、このブログを見てもしミレニアムケーブツアーに参加される人は自前の防水バッグを用意されることを強くお勧めしますョ。

さて村で救命胴衣などが配られ、身に着けていざ出発です。洞窟の入り口までは90分のハイキング。途中、ビューポイントで一回休憩があり、洞窟の入り口では聖なる土地に敬意を表して顔にフェイスペインティングをするとのことでした。

このハイキングが思いのほか、辛かった・・・

  • 足元はぬかるんでいて滑る、滑る・・・
  • 道なき道を進む。
  • 急な斜面を木の枝や幹を掴みながら降りる
疲労感漂うビューポイントでの休憩
疲労感漂うビューポイントでの休憩
ビューポイントということでしたが、すこし森が開けている程度
ビューポイントということでしたが、すこし森が開けている程度

2つ目の村を出発して30分ほどでビューポイントに到着したのですが、道の状況が良くないこともあり、休憩の場所に到着するまでにもうヘトヘトでした。しかし、通常よりも時間がかかっているのか、ほんの少しの休憩ですぐに出発となりました。

この後、洞窟に到着するまで約1時間。楽しいハイキングからはかけ離れた、厳しい道のりでした。途中からは聖なる地ということで、ガイドから私語も慎むように言われて、どちらかというと苦行に近い道のりでした。

(雨季でルート状況が悪かったことも影響しているものと思われます。)

2-2)ミレニアムケーブの探検

ようやく洞窟前に到着。ここでフェイスペインティングをして洞窟の中へと入っていきます。入口のところでは防水の懐中電灯が配られました。

鍾乳洞なので、洞窟の中にはそれなりにきれいな鍾乳石などもあったのですが、それを見る余裕もほとんどなく、頑張って前へ前へと進むのみ。ケービング(洞窟探険)は30分と聞いていたのですが、水量が多かったこともあり、私たちは結局50分以上もかかりました。

みなさん、足にできた青あざや擦過傷は一つや二つではなかったと思います。それくらい厳しい探検でした。

ようやく、洞窟を抜けると、昼食です。しかし、悲劇が。。。各自がリュックに入れておいたサンドウィッチが水没しており、ほとんど食べれませんでした。あとから聞いた話では通常はガイドがランチを運んでくれるらしいのですが、なぜか今回は皆さんに持たされたということで、みなさん食糧を補給することなく、先に進む結果となってしまいました。

ミレニアムケーブ洞窟出口
ミレニアムケーブ洞窟出口

2-3)本格的なキャニオニング

さあここからは、キャニオニングです。川を流されたりしながら下っていきます。ほとんどキャニオニングをやったことがない私にとっては、結構大変だと感じました。お客様もみな余裕がなかったことと思います。また、思いのほか水が冷たくて体温が奪われて寒く感じました。

どんな感じだったかは、百聞は一見に如かず―下記の写真とビデオでご確認ください。

キャニオニングで渓谷の沢をくだる
キャニオニングで渓谷の沢をくだる
ロープを伝って進むところも。とてもハードなアドベンチャーです
ロープを伝って進むところも。とてもハードなアドベンチャーです

2-4)いつのまにか、スイミング・・そしてキツイ帰路

しばらくすると渓谷から徐々にスイミングゾーンになり、気持ちよく川に浮かびながらプカプカ流されていきます。頭上から滝が落ちてくるところを通り抜けたりと、非常に気持ちのよいところでした。

スイミングを終えると、あとは陸に上がって村に戻って終わりです。しかし、川を下ってきた来たのですから、その分登らなければいけません。ということで、最後に厳しい登りのハイキングが待っていました。梯子が4か所、滝登りが1か所、ロープが2か所あるところをひたすら登らされます。

ロープはこんな感じ(左)でした。ほんと、みんな必死です。梯子のところ(右)はまだ余裕すら感じられます。

最後にはしごを登ります
最後にはしごを登ります

へとへとになりながら、それでも全員何とかヴナスペフ村にたどり着くことができました。

ここでフルーツがふるまわれて、すこし休憩。救命胴衣などを村に返してから、ふたたびハイキング。最後10分ほど歩くと、迎えのバンが待っていました。車に乗り込んで1時間ほどでルーガンビルの町へと戻ることができました。

3)カヴァの試飲

カヴァBAR
カヴァBARの外観

ミレニアムケーブツアーでヘトヘトになった私たちは、エナジーを補給するために、バヌアツの中でも質の良い事で有名なエスピリトゥ・サント島のカヴァを試しに飲みに行くことにしました。

カヴァはバヌアツで伝統的に飲まれている嗜好品で、独特の酩酊感を味わうことのできるもので、お酒の代替として機能しています。

ウィキペディアのカヴァのページでは、肝機能に影響を及ぼす恐れがあるなどの恐ろしい文言が並んでいますが、よく考えてみたらアルコールだってそうです。動きがゆったりとなって気持ちよくなれるカヴァは安全であるというのが現地に住む人々の意見です。実際アルコールとは違い、カヴァを飲んだ後は車の運転をしても良いことになっています。カヴァを飲んで運転している人は非常にノロノロ運転になるそうですが、きわめて安全な運転になるそうです。

たまたま私たちが泊まったホテルの隣にカヴァBARがあったので、そちらに皆で歩いて行きました。

カヴァの値段はその量で決まりますが、通常1杯が100バツ(約110円)、半杯は50バツ(約55円)で、バヌアツの通常の物価を考えると非常にリーズナブルです。

その味は、泥水のようで、決して美味しいものではありません。飲むと喉の奥がチリチリとします。飲んですぐに効果が出る人もいますが、多くは効果出ているのか出ていないのかわからない程度です。でも気が付くと喋り方がゆっくりになっていたり、とろんとしたりします。そして眠りの質が良くなった感じがしました。

世の中にはいろいろな飲み物や風習があるのですね。これも旅の醍醐味の一つです。

 

ミレニアムケーブでへとへとになった私はカヴァのおかげでぐっすり寝ることができ、疲れをとることができました。

カヴァ
まるで味噌汁椀のような器に入れて提供されるカヴァ
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