4日目 裸族の村ロウィニオ村訪問とバニアンツリー見学。そして2度目のヤスール火山

Admin/ 12月 30, 2017/ 2017年年末バヌアツ

タンナ・エバーグリーン・リゾート
サイクロンのあとに立った新しい宿泊棟

昨日、一時はどうなることかと焦りましたが、無事ヤスール火山の一回目の観光を無事終えることができ、平穏な朝をむかえることができました。私たちが泊まったタンナ エバーグリーン リゾートは、2015年のサイクロン・パムの被害を大きく受けたホテルでしたが、すでに新たな部屋も建設され、海岸部に少しその爪痕があるかな、という程度でほぼ完全に回復している感を受けました。

裸族の村ロウィニオ村の訪問

さて、この日の午前中はロウィニオ村という裸族の村を訪れました。到着後、村の中を案内してくれたのはネスポ君。服を着ていないことがとても自然に思えるほど美しく身体が引き締まっていて、男の私が見てもほれぼれします。

入口から、村の中で栽培している植物の紹介などをしてもらいながら広場へと向かいました。紹介してくれたのは、バナナやパパイヤ、カヴァタロイモ、タピオカの原料となるキャッサバなどでした。キャッサバは中南米でも主食の一つとして有名で、ユカ芋と呼ばれています。

広場に到着すると村の子供たちが、遊びのダンスをいくつか紹介してくれました。

ロウィニオ村のガイド
ロウィニオ村のガイドをしてくれたネスポ君
ロウィニオ村の子どもたちのダンス
子供の遊びのダンス かごめかごめのような遊び

「遊」のダンスを見た後は、「食」の見学です。バヌアツの伝統料理ラプラプの作り方を実演してもらいました。

まず、細かなとげのある木の枝にバナナの実を当ててすりつぶします。すりつぶした生地にココナッツミルクを絞りかけてからバナナの皮にくるんで、土の中で蒸し焼きにする料理だそうです。

土の中で蒸し焼きにする料理は、南太平洋の島々では一般的な調理法で、私はイースター島でクラントと呼ばれる似たような料理をいただいたことがありました。ラプラプはバナナでできているということで、甘いケーキのようなものを想像して口にしたのですが、実際にはとてもたんぱくな味で食べ応えがあり、主食といった感じの食べ物でした。薄味ですが美味しかったです。

さて「食」の見学のあと、われわれは村人の集会場ナカマルへと通されました。ナカマルとはバヌアツの伝統的な村の集会場であり、儀式の場であり、またカヴァを飲む場所でもありました。割礼の儀式もナカマルで行うのですが、その際には女人禁制の場所となるそうです。ちなみにペニスサックをつけている子供が割礼を済ました子供です。私たちはナカマルで村人たちの民芸品市を見せてもらいました。

民芸品の中には豚の牙で作られたアクセサリーなども多くあり、なぜだろう?と思ったので調べてみたら、朝日新聞のこんな記事(左)を見つけました。

ちなみに現代ではポートビラにあるカヴァ・バーナカマルと呼ばれているようで、これは伝統的にカヴァを飲む場所が村のナカマルだったことからに由来しているのだと思います。ちなみに、カヴァを飲むこと自体、一部の島では女人禁制となっているという話でしたね。

ロウィニオ村の青空マーケット
ロウィニオ村の青空マーケット

さて、市場の見学のあと私たちに見せてもらったのは火起こしの実演でした。私たちも火おこしにチャレンジしましたが、なかなか難しかったですね。

最後に、村人総出で歓迎の踊りを私たちに披露してくれました。

その後、お別れの挨拶を村人全員として、村の訪問を終えました。別れ際には村の人々と記念撮影をパシャリ!非常に楽しい訪問となりました。

バニアンツリーの見学

さて、ロウィニオ村の次に訪れたのはバニアン・ツリーでした。

バニアン・ツリーは、ハワイなどにもあるのでご存知な方もいらっしゃると思いますが、バヌアツのタンナ島にあるバニアン・ツリーは、息をのむほどの大きさで、誰もが目を見張ってしまいます。

バニアン・ツリーに登る現地ガイド
バニアン・ツリーに登る現地ガイド(人の大きさからいかに根が大きいかが判ります。)
とても大きな根を張るバニアン・ツリー
とても大きな根を張るバニアン・ツリー

この様な根を張るのは何種類かあるようですが、有名なのはベンガル・ボダイジュで、沖縄ではガジュマルと呼ばれています。別名絞め殺しイチジクとも呼ばれす。この植物は、宿木の枝の上で発芽したのち、根を広げて宿木のまわりをまとわりつくように成長し、本来宿木に行くはずの土中の養分と日の光を奪って成長し、やがては宿木を枯らしてしまいます。バヌアツのバニアンには雄株と雌株があると言われていて、根を広げて成長するのは雌株で、一つの場所にとどまりあまり大きく成長しないのは雄株と言われています。

私たちを案内してくれたガイドは、別途チップをくれれば、木の上に登ってくれるというので、支払って登って見せてもらいました。ビルの高さにしたら3~4階分はゆうにありそうな高さのところへ、ヒョイッ、ヒョイッと登っていきます。私は内心、「チップを求めて登るなんて、ここも観光地化されてきちゃったなぁ~」、と少し悲しい気持ちになっていたのですが、お客様のお一人が、たった2000円くらいで命はるのかぁ~、と仰ったので、確かになぁ、と妙に納得してしまいました。

再び、ヤスール火山の見学へ

バニアンツリーの観光を終えた後、ホテルに戻り、遅めの昼食をお召し上がりいただきました。そして、午後、昨日同様再びヤスール火山の見学をお楽しみいただきました。昨日、一連のセレモニーはご覧いただいているので、今回はそのまますぐに駐車場まで向かい、一番に火山へと登りました。

この日は、見学途中に大きな爆発があり、昨日見学した場所の数メートル先にまで火山岩が到達。その爆発が起きたときは、みな微動だにせず噴火で巻き上がった噴石や赤く焼けた岩石を目で追っていました。人が固まる光景ってまさにコレだ、と私は思いました。この爆発のために、溶岩湖が見えるポイント8まで行くことはできずに見学を終えました。

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